錦華鳥の遺伝形質

錦華鳥の羽色に変化をもたらす「変異遺伝子」の運ばれ方を示します

【常染色体上の優性遺伝】

優性遺伝形質の変異遺伝子は、常染色体上に1つだけあればその変異の形質で発現する。

スプリットまたはシングルファクター(ヘテロ)でもダブルファクター(ホモ)でも発現する変異である。

もし鳥が具体的な変異の特徴を示さないならば、その鳥にはその遺伝子がないということである。


【常染色体上の劣性遺伝】

劣性遺伝形質の変異遺伝子は特徴を発現させるためには常染色体上に2つ存在しなければならない。

もしそれが染色体上に1つしかないならば、変異は発現せず隠された状態(スプリット)になる。

ヒナが劣性遺伝変異の色で発現するためには、両方の親にその遺伝子がなけれはならない。

両方の親鳥はスプリットであってもよく、とにかく両親が同じ種類の変異遺伝子を持っていれば

その変異を発現させた子供を産むことができる。


【性染色体上の劣性遺伝】(伴性遺伝)

性染色体にだけ載る変異遺伝子で、鳥での性染色体は人間のそれとは♂♀が正反対である。

メスがもし伴性遺伝変異の遺伝子を持っているならば、必ずその変異で発現している。

メスは父親から受け取る遺伝子1つだけで発現する。

オスについては、2つある性染色体の両方に伴性遺伝変異遺伝子が載らなければ発現しない。

もし1つの性染色体だけに遺伝子が載っている状態ならば、オスは伴性遺伝変異の特徴(色)を

発現させることができない。

逆にいえば、オスは伴性遺伝変異のスプリットを持てるが、メスは持てない。

 

【サイトマップ】 


 


キンカフリーク/錦華鳥(キンカチョウ)の品種と遺伝解説

キンカチョウには変異が多く実に多彩なバリエーションを展開しています このホームページではキンカチョウの個々の変異遺伝子がもたらす特徴や遺伝のしかた さらにそれらの変異が結合(コンビネーション)して出現する多数の品種を 写真とともに解説したいと思います