チェスナット・フランク・ホワイト (Chestnut Flanked White =CFW)

略表記はCFW、性染色体上の劣性遺伝形質である。ライトバックとは複対立の関係にある。

 

  

名前のとおりチェスナット色のフランクを持つ白い鳥である。CFWと呼ぶのが一般的。

オランダで「Masker」、ドイツで「Maske-grau」と呼ばれていることから日本ではかつて「マスク系キンカチョウ」と呼ばれたこともある。

CFW遺伝子はボディ全体からユーメラニンを抑え全身を白に近い色にする。

腹部から褐色色素を排除し腹側は下尾筒まで白になる。

黒マーキングとオレンジマーキングはノーマルより色が薄まるがそのままの形で残す。

CFWには「レギュラーCFW」と「コンチネンタルCFW」の2種類がある。

 


【 2種のCFWの外観の違い 】


〈 レギュラーCFW 〉

 

「ブラックアイCFW」また「U.K.CFW」として古くから知られるタイプのもの。

かつては広く「マークホワイト」という名でも呼ばれていた。

頭から背翼面は何となく色がついている程度でほぼ白い。腹部は真っ白。

オレンジと黒のマーキングについて、欧米のショー基準はあくまで完全な濃さを求め、そのためにブリーダーが努力しているが理想の鳥を得ることは非常に難しい。

すべてのマーキングが薄められていることが多く、チークパッチのオレンジ色の濃さを残すのが特に難しい。

尾と尾バーは薄い灰色である。

メスは体全体が白で、濃い涙マークと薄い灰色の尾バーを持つ。

メスの頭にはヒナのときの灰色のまだらが成鳥になっても残るものがいる。

 


〈 コンチネンタルCFW 〉


「新タイプのCFW」また「レッドアイCFW」として知られるものである。

頭から背翼面の色はレギュラーよりも濃く、クリーム色をしている。

そしてレギュラーと違い尾バーはかなり黒が強く出る。

オレンジ色のチークとフランク、そして黒の涙マークと胸のマーキングが強く出ることが望ましいのだが、どんなに優れたコンチネンタルのオスでもまだオレンジ色は強く出にくく薄まったものが多い。

メスはオレンジと黒のマーキングを除いてはオスと同じである。

やはり背部はクリーム色で、涙マークと尾バーはハッキリとした黒である。

レギュラーと違い、頭に灰色のまだらはない。

コンチネンタルCFWはヒナのときルビーのような透明な赤い目をしている

 


 

【 ヒナと若鳥の外観 】

2種のCFWの違い(左:レギュラー 右:コンチネンタル)

レギュラーの孵化したヒナは他の白系や希釈変異の鳥と全く違い、ノーマルと同じ黒いクチバシに黒い皮膚である。開口マークもノーマルと同じである。

対してコンチネンタルのヒナはピンクの皮膚とクチバシをしており、目が開く前からピンクの眼球が透けて見える。開口マークはレギュラーやノーマルのように色がついていない。

 

巣の中のヒナを見ても違いが歴然で、2種のCFWは成鳥になった時よりヒナ時のほうが違いがよく判る。

雛換羽前のレギュラーの若鳥は白い体に頭だけが黒まだらである。チークエリアがくっきり白く抜けている。

対してコンチネンタルの若鳥は頭も背翼面も柔らかいクリーム色で頭に黒いまだらはない。目は透明なワインカラーである。

この画像のヒナはコンチネンタルCFW-Fawnであるため涙マークが茶色だが、ただのCon.CFWならこれは黒い。 コンチネンタルの涙マークと尾バーは雛換羽後により濃くなる。

 

レギュラーとコンチネンタルの目の色の違い


もちろん左がレギュラー、右がコンチネンタルである。

コンチネンタルのヒナは「イノ」のように虹彩と瞳がともに透明な赤である。

しかしこれはヒナの時は大いに目立つものの次第に黒っぽくなり成鳥になるとほとんど判らなくなる。しかし光が目に当たったときなど、やはり瞳が透明に赤い。

レギュラーの頭の黒まだらは換羽で消えるが、メスには少し残ることがある。

2度目の換羽で消える。

  


  

【 複対立遺伝とは 】

 

レギュラーCFW」と「コンチネンタルCFW」と「ライトバック」、この3種は特別に「複対立遺伝シリーズ」と呼ばれる。


これはつまり・・・・ 仮に純粋なCFW♂と純粋なフォーン♀をペアにしたとすると、2つの変異遺伝子が対立しオスの仔はノーマルで発現し、メスの仔は父の変異遺伝子だけを受け継ぎCFWで発現する。

(伴性劣性遺伝の場合、オスの仔は父と母から1つずつ同じ変異の遺伝子をもらって2つ同じものが揃わないとその変異として発現しない。この場合オスの仔はCFWとフォーン、両方のスプリットを持ったノーマルとなる。)


以上が通常の性染色体劣性遺伝のしかただが、CFW2種とライトバック、この3種が特別であるというのはこれらのうちの2変異をペアにしても通常に対立せず、優性に働く変異遺伝子のほうでオスの仔が発現するのである。

しかももう一方の変異の特徴に影響されながら。

(メスの仔は通常に父の変異遺伝子だけで発現し、スプリットは持たない)


ライトバックはどちらのCFWに対しても優性。

そしてレギュラーCFWはコンチネンタルCFWに対して優性である。

  


例えばレギュラーとコンチネンタルのペアから生まれたオスの仔は「Reg.CFW/Con.CFW」となる。

このオスは両方の変異が混合した外観を示す。 背部はコンチネンタルより白い。

しかし通常のレギュラーよりも強いオレンジと黒のマーキングを示す。

「Reg.CFW/Con.CFW」とは、片方の性染色体にレギュラー、もう一方の性染色体にコンチネンタルの遺伝子を載せたものであり、よってオスしか存在しない。

このオスから生まれるメスは(ペアリングする相手♀の品種にかかわらず)必ずCFWであり、レギュラーCFWとコンチネンタルCFW、両方のメスが生まれる。

 

「レギュラー/コンチネンタル」の大きな利点は両方のCFWの最も良い部分を持ってくる能力である。

若いヒナの時の外観はレギュラーに近いが尾バーはレギュラーより濃い色をしている。


昔イギリスのブリーダーがコンチネンタルCFWを初めて見たとき、レギュラーとコンチネンタルを結合させた品種を作ろうと考えた。

しかしCFW変異は性染色体遺伝のためメスはスプリットになれず「レギュラー/コンチネンタル」のペアは有り得なかった。

  


 

【 スプリット鳥の見分け方 】


CFW遺伝子をスプリットとして持つノーマルグレイ♂は、しばしば風切羽の先端にわずかな白い縁取りが出ることがある。

これはレギュラー、コンチネンタル、どちらのCFWのスプリットであっても同様である。


メスについてはスプリットの状態は有り得ない。

CFW遺伝子をオス親からの1個だけ引き継げばCFWで発現する。

必ずレギュラーであるかコンチネンタルかのどちらかにしかならない。

CFW変異が性染色体遺伝である以上、メスは性染色体を1つしか持たないためどちらか一方の遺伝子しか持てないためである。


 

【 CFWと他変異との結合 】


CFW変異は錦華鳥の遺伝における複対立シリーズのひとつである。

レギュラーCFW、コンチネンタルCFW、ライトバック、これら3つの変異はレギュラーCFWから発生した同じ変異のバリエーションであり、同じ遺伝子座を共有するため遺伝子の交叉は起こり得ず、これら同士で結合することは出来ない。

メスはどちらかのCFW、またはライトバックか、3つのうちのいずれかとなる。

オスは2つある性染色体の一方にCFWを、もう一方にライトバックを載せることができる。

ライトバック遺伝子はどちらのCFWに対しても優性に働くので、このときにはライトバック寄りの外観で発現するが、両方の染色体にライトバックを載せた鳥とは外見(羽色)が異なる。

同じようにオスはまた2種のCFW遺伝子を同時に持つことが出来る。

その場合はレギュラーCFWのほうが優性に働く。


 


◆ 結合品種の解説 ◆


 

レギュラーCFW-フォーン (CFW-F)

 

CFWフォーンは「CFW」と「フォーン」の交配から必ず作れるというものではなく、伴性遺伝どうしである2種が偶然におきた遺伝子の乗り換わり現象(交叉という)によって一体となってひとつの性染色体に載ったものである。

いったん連鎖すれば結びついたまま一つのものとなって伝達される。

CFWは白い変異である。腹も下尾筒まで白い。

それがフォーンと結合したところで体色に関してはCFW変異が上位であり、CFWフォーンは普通のCFWと変わらない。

ただ、黒であったマーキングがフォーン遺伝子の働きにより黒色素の発現が抑えられ全てが暗い茶色に置き換わる。

 


 

コンチネンタルCFW-フォーン (Con.CFW-F)


メスの画像しか今ないが、背翼面はレギュラーよりもクリーム色が濃いめである。

涙マークと、特に尾バーは濃い焦げ茶色である。

尾バーの濃さは成鳥ではレギュラーと全然違うがヒナのときは淡い。

オスのゼブラストライプと胸バーも焦げ茶色である。

オスのチークパッチとフランクはレギュラーよりも濃いめに出るはずである。

レギュラーCFW-Fと違い羽毛が生える前の裸ヒナのとき、コンチネンタルCFW-Fは皮膚とクチバシがピンクで目が赤い。



 

クリームバック (CB)=(CFW+F+Modifir)

  

これは欧米では正式な品種として認められていないがオーストラリアでは認められている。

CFWフォーンが生まれる時にたまたま変更遺伝子が働いた場合にのみ出現するものである。

普通のCFWフォーンよりも背部のクリーム色が濃く、フォーンにより近づいた色になるが、腹部はCFW遺伝子により真っ白である。

ここに載せた画像の鳥はコンチネンタルのCBである。

   (CBについては下の方に詳しく書いたので参照)

  


 

ブラックチーク・CFW (BC CFW)

 

Con.CFWのほうがより強い黒マーキングを示すことから、こちらとの組み合わせのほうがより良い選択かもしれない。

しかしCon.CFWは背部がクリーム色なので、真っ白な体に黒いチークを持たせたいという考えでReg.CFWのほうとの結合を試みることもあり好み次第である。

ほとんどのメスは完全な大きさのチークパッチを示せず減少している。

完全な面積のチークを示すオスでもしばしば黒いフランクでなくオレンジ色のフランクのものもいる。

これはBCノーマルであってもその傾向は元々あり完全にフランクを黒くするのは難しいようである。

この結合ではまた、黒ではなくグレーになりがちである。

それでもモノトーンのこの品種はなかなかに魅力的である。



 

ブラックチーク・CFW-フォーン (BC CFW-F)

 

ここに載せた2枚の画像はオスだが、メスにも同じように茶色のチークパッチがある。

メスはこの画像からフランクと胸のマーキングを差し引いた姿である。

画像の鳥はレギュラーCFWであるので尾バーが薄い。

コンチネンタルであればマーキング特に尾バーはもっと濃く出ている。

BC CFWのマーキング特にチークパッチの濃度は元々のCFWが持つ要素が左右する。

BCのほうをオスメスともに濃いフルなチークのハイレベルな種鳥を使ったとしても、CFW側の種鳥のチークパッチが薄ければ、そのような濃度でしかBCの効果が発現しない。

 


 

ブラックチーク・ブラックブレスト・CFW-フォーン(BC BB CFW-F) 

  

BC CFW-Fに更にブラックブレストが結合したもの。

BBの働きであるチークパッチの拡張はBC遺伝子に抑えられノーマルな大きさのままである。

しかし

BB遺伝子の働きにより涙マークがなくなり、その分ロアの白面積が大きくなる。

胸バーが濃くなり上方向へ広がる。

フランクの白いスポットが大きく長く引き延ばされ白面積が増える。

尾バーの白が引き延ばされて縞がなくなり尾カバー全体が白くなる。




ブラックフェイス・ライトバックCFW (BF LB/CFW)

この色あいがライトバックCFWである。

ライトバックCFWのメスは存在しない。この背翼面の色はオスしか示せない。

一方の性染色体にライトバック遺伝子を、もう一方にCFW遺伝子を載せたオスだけがライトバックCFWとなり得る。

この画像の鳥はBFでもあるのでロアが黒くなっており、胸バーも下のほうへ向かって拡張している。




CFW・ペンギン (CFW PNG)

 

この結合は良くないとアメリカのサイトには書いてあったのだがオーストラリアのサイトでは結合品種としてふつうに紹介されている。

オーストラリアのCFW(マーク・ホワイト)はオレンジマーキングが濃いから良いのだろう。

なぜアメリカで良くないと言われるかというと、ペンギン遺伝子によって黒マーキングを無くしてしまうと白い体の上にはうっすらしたオレンジマーキングだけしか残らないからであろう。

日本のCFWでもそれは同じだ。

メスなどほとんどホワイト錦華鳥に近くなってしまう。

Reg.CFWでは尾バーがもともと薄いところへペンギン遺伝子によってフロスティングが入りいっそう白っぽくなってしまう。

右画像のメスがまさにそれで、ただのホワイトに見えてしまうが、この鳥の両親は共にノーマルペンギンであり彼女がペンギンであることは間違いない。

彼女の父親がCFWスプリットであり、このケースで生まれた白い鳥(CFW)は全てメスだ。

  


 

オレンジブレスト・CFW (OB CFW)

  

CFWの黒色素で発色していた部分がオレンジになる。尾バーも含む。

もともとCFWはマーキングが薄いので全てのマーキングはライトオレンジになる。

良いCon.CFWがベースならば胸、フランク、尾バーは割としっかりしたオレンジ色になる。

背部のクリーム色と調和した美しいオスになるだろう。

Reg.CFWとの結合では涙マーク、チーク、フランク、胸、尾バー、全てのマーキングは薄められたオレンジである。

背中も腹も白。全体に薄い色調のオスである。

メスには涙マークと尾バーしかないわけだが、それがライトオレンジに換わるので殆んど全身が白っぽい鳥になる。

OB Con.CFWのメスをフォーンイザベル等と混同しないように。

 


 

ブラックフェイス・CFW (BF CFW)

 

良いBFを使って作られたBF CFWは胸バーが腹まで拡張され、白い体に黒いロア、胸、腹、尾バーを表しコントラストの美しいオスになる。

しかしやはりBCのケースと同じように真っ黒にはなりにくくグレーになることが多いだろう。

オレンジ黒ともにマーキングが濃く出たCFWを種鳥として使うことが大切である。

チークパッチはCFWのまま変わらないが、フランクはスポットが無くなり無地のライトオレンジになる場合がある。

BFにはこういう効果を出す系統のものがいる。

BFはノーマルのメスにさえ影響をあまり与えない変異遺伝子である。

BF CFWのメスは、ほとんどCFWのまま外観が変わらない。

外観での結合の確認はイザベル同様難しいが、やはりロアが少しくすんでいるはずである。

 


 

ブラックブレスト・CFW (BB CFW)

 ☆画像準備中 

  

BB遺伝子の働きにより涙マークが消失し、チークパッチが広がる。

ロアは不変のまま白。胸バーの黒は拡張する。

フランクの白いスポットが引き伸ばされて長くなる。

尾バーがなくなり白になる。

結果、体全体が尾も含み白で、ライトオレンジの顔とフランク、胸だけが黒いオスが出来る。

白いベース上の拡張されたオスのマーキングはなかなか美しい。

が、メスは涙マークのみならず尾バーまで消されてしまって殆んどホワイト錦華鳥である。

しかしCFW遺伝子BB遺伝子ともに、クチバシの付け根の黒い縁取りに影響をもたらさない変異なので、ここはノーマルの状態のまま黒色素が残る。

 



【 補記 】


CFWは白い体に配置されたマーキングのコントラストを魅力とするダイリュート(希釈)変異である。

体色の薄まりは希釈変異の中でも最も強い部類に属する。

そのため他の希釈変異との結合では白さに変わりはなく利点が見いだせず、むしろ何と結合しているのか判別しかねる鳥をつくることになるだろう。

他の白系変異と結合させるべきではない。

なかでも、CFWがもともと黒もオレンジも薄いマーキングの変異であるため、黒マークが薄まるイザベルとは結合させるべきでない。

ただ白くてすべてのマークがぼやけた鳥を作ってしまうことになり、双方ともの品種の魅力を失わせる結果となるだろう。

あと、パイドとの結合は最もさけるべきである。

CFWは体のほとんどが白く、マーキングの部分にしか色がない。

そのわずかな部分の存在感と、地色とのコントラストだけがCFWがCFWたる魅力なのである。

その部分をパイド遺伝子が作る不規則な白い色抜けによって台無しにしてはいけない。

初心者は外見の色が似ているというだけで白っぽい鳥同士、黒っぽい鳥同士でペアリングしてしまうだろうが、品種(持っている変異遺伝子)を見きわめる目をやしない、外見が似ていても全く別の変異があることを理解できるよう努力してほしい。

混同することなく良い交配を考えていかねばならない。

混同といえば大切なことがもうひとつ。

ホワイト変異と結合したCon.CFWは全身がホワイト遺伝子により純白で、Con.CFW遺伝子により赤目の姿で生まれる。

これをアルビノ出現か!と勘違いすることがたまにあるらしい。

成長とともに目は暗い色に変わってくるので、十姉妹のイノなど見慣れている人はそんな勘違いをしないと思うが混同して喜ばないように気をつけてほしい。


Con.CFWが「Reg.CFWとフォーンの結合である」と間違った情報がかつて示されたことがあった。

この間違いはおそらく、背翼面のクリーム色を新しい変異が引き起こしているとは考えず、フォーン変異の影響であると考えたためであろう。

実際、Reg.CFWフォーンで背部にクリーム色を起こす変更遺伝子の特性もいくらか証明されている。

しかしこれをCon.CFWと混同してはいけない。

    

オスのマーキングは強く濃く発色するのが理想である。

しかし実際にはCFWはマーキングが薄まる傾向の変異であり、特にチークのオレンジが薄い。

そういう傾向が元々あるので、CFW同士の交配を続けていくとだんだんとチークが薄くなり、しまいには白くなってしまう(画像参照)。

これはパイド同士で交配を続けると代を重ねるごとに白い色抜けの量が増え、しまいにはクリアパイド(真っ白)になってしまうのと同じで、変異の「特徴の過剰」であると思う。

チークパッチは消えてなくなってもフランクは薄まりながらも無くなりはしない。

上の画像のようなチークが消えた鳥でCFWペンギンを作ったら、白い体にフランクだけが薄っすら出たオスが出来てしまうだろう。

だからこの結合は良くないといわれるのかと思う。



CFWと協力して働く、少なくとも2つの変更遺伝子(Modifir)が確認されている。 ひとつはダイリュート(希釈)遺伝子であり、この変更遺伝子はマークを薄くすることに働く。 これは非常に多くのCFWが薄まったマーキングを示す理由を説明することになるのではないか。 もうひとつは「クリームバック」の変更遺伝子である。 クリームバックはCFWとフォーンがリンクしたときに時々発現するものである。 しかしこの変更遺伝子は、コンチネンタルCFWが自身の背部をクリーム色にする遺伝子とは別のものである。 これらの変更遺伝子はCFWにのみ働き、他の変異品種の外観は変更しない。



クリームバック ( CB )=( CFW+F+Modifir )


CFW変異とフォーン変異が結合すれば「CFWフォーン」であるが、その結合時に変更遺伝子(modifir)というものが働いた場合にだけ「クリームバック」と呼ばれる鳥が出現する。

クリームバックは品種として認められていないのだが、オーストラリアではスタンダードが決められショーにも出品される。


基本的に外観はCFWであるが頭~背翼面が豊かなクリーム色を示す。

この色合いは何とも美しく、ピンクがかったようなクリームで柔らかい印象である。

涙マークは焦げ茶であるが、胸バー、尾バーは黄色がかった明るいブラウンで、この色はじつに美しく特徴的である。

オスのチークパッチとフランクはCFWの特徴を反映して薄まったオレンジである。

メスにはチークパッチはないはずだが、その部分の色は薄く、チークパッチエリアが浮き出る特徴がある。

そして喉から胸に色がないのも特徴である。

オスメスともに腹から下尾筒はCFWの特徴として白である。


        ↑

こちら3枚の画像はレギュラーCFWのクリームバックである。

最初に載せた写真はコンチネンタルCFW(赤目)のクリームバックなので、比較するとレギュラーのほうが発色が淡く柔らかくなっている。

オスのチークが白くなっているがドミナントシルバー由来ではない。

ReglarCFW同士の交配を続けてチークが薄くなる検証をやっていたので私の禽舎には白チークのCFWが多く、その中で出来たクリームバックである。

イメージサンプルとして良くないが、こういうのもあるという例と思ってほしい。




【 CFW 備考 】

「チェスナット・フランク・ホワイト」は、以前は「マーク・ホワイト」という名で知られたものである。 しかし欧米において、背中に灰色のまだらが出てしまったホワイト錦華鳥のことも「マークホワイト」と呼んでいたことから混同されるのを避けるために名前が変更されたということである。 オーストラリアのブリーダーは名前を変えないでオリジナルのまま今もマーク・ホワイトと呼んでいる。 オーストラリアには鳥の輸出入禁止令があるので他国のCFWとの交じりがなく独自に進化している。 ヨーロッパやアメリカのCFWのほとんどがマーキングとくにオレンジ色が薄まっているのに対して、オーストラリアのマーク・ホワイトは黒もオレンジもノーマルのままのフルな強さでマーキングを示している。 ヨーロッパとアメリカではCFWのマーキングを少しでも濃くしようとブリーダーが努力を重ねている。 それに対してオーストラリアでは現在、マーク・ホワイトのマーキングを淡色化させたタイプの新しいショー・スタンダードが作られ、淡色マーキングのマーク・ホワイトのことを「チェスナット・フランク・ホワイト=CFW」と呼ぶようになっている。 欧米とオーストラリアで逆のことをやっており皮肉なものである。

 

 

【サイトマップ】


 

  

キンカフリーク/錦華鳥(キンカチョウ)の品種と遺伝解説

キンカチョウには変異が多く実に多彩なバリエーションを展開しています このホームページではキンカチョウの個々の変異遺伝子がもたらす特徴や遺伝のしかた さらにそれらの変異が結合(コンビネーション)して出現する多数の品種を 写真とともに解説したいと思います